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いつでも使われる存在をめざして


最終更新:

いつでも使えるデジタルホワイトボード「postalk」を提供している、postalk株式会社の川野です。postalkのモバイル・アプリ(iOS)に、米Open AI「Whisper」と「ChatGPT」を搭載した会話からホワイトボードを生成する「postalk with」をリリースしました。音声入力した内容の要点をカードにして、自動または手動でボードに並べることができます。

目次

「postalk with」の使い方

簡潔にまず使い方を見ていただきます。

  • App Storeからアプリをダウンロード
  • ボード一覧のプラスボタンからボードを作成
  • マイクボタンを押して話しかける
  • 投稿されたら、パソコンでWebアプリのタイムラインから掴んで配置する
    • 切り替えボタンをオンにして自動配置

モバイル・アプリについて

このモバイルアプリ(現在はiOSのみ対応)はチャットをベースにしており、ここでのやりとりはWebアプリにてタイムラインというタブに保存されていきます。このタイムラインにあるものは掴んで、ホワイトボード上に配置可能です。

また、モバイルアプリ上でも、ボタンひとつでチャットからホワイトボードへと切り替わり、操作可能です。

現在モバイルアプリは招待制になっており招待されたアカウントのみ利用できましたが、この度 2023年4月6日13:00 までに登録されたアカウントすべての招待制限を解除しました。

招待コードを配る際には、モバイルアプリの「アカウント」ページの「招待画面を開く」をクリックしてください。

招待画面の開き方

こんな場面で便利!ユースケースのご紹介

postalk with が活用できるユースケースを紹介いたします。

新しいサービスやプロダクトのアイデア出し

アイデアを声に出すだけで、付箋がホワイトボードに貼られていきます。貼られていく付箋を分類したり並び替えるうちに、自然に議論が活性化します。

日々の振り返りなどの定例会議

一般の文字起こしツールは雑談も文字起こしされてしまい、雑談がしづらい雰囲気が生まれてしまいます。postalk withでは生成された要点は一旦タイムラインに投稿されますので、重要事項だけをホワイトボードにピックアップすることができます。

イベント・セミナーの記録とホワイトボードがわりに

メモを取りながら話を聞くのは大変ですよね。自動でボードに付箋が貼られるモードを選択すれば、聞くことに集中しながら、あとから見返せるボードが勝手に出来上がります。イベントを主催される方はぜひ、postalkを使ってクリエイティブなイベントにしていきましょう!

今後の展望

  • Webアプリでも「postalk with」を使えるように
  • Androidアプリ、デスクトップ・アプリのリリース
  • グループ向け機能の実装

これらの開発に加えて、皆さんの声からを機能を洗練・拡充していく予定ですので、ぜひ忌憚ない意見をお待ちしております。

いつでも使われる存在をめざして

私たちはコミュニケーションが苦手です。

一緒に働くようになって十年が経ち、お互いのライフスタイルも変わりましたが、この苦手意識だけは変わりません。一社目のスタートアップをしていたころを振り返ってみると、Slackもあったし、リアルタイムに文章を書き合えて、話し合いたければSkypeやハングアウトがありました。だけど、うまくいかない。コミュニケーションに対する苦手意識とあのころの体験があったことが、postalkを開発するきっかけでした。

今回の新しい機能は、話した内容をホワイトボードにするものです。自動で付箋をホワイトボードに貼ることもできますし、タイムラインから選んで掴むこともできます。前者であれば、イベントやセミナーに向いているなと試しておもいました。自動で貼られたものを整理するだけで、自分だけのホワイトボードが出来上がります。

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タイムラインに出力させる方が向いているのは、議論を深めたいときです。すべてがホワイトボードにありますと、さすがに量が多く、深めるというよりも出力された付箋を眺めることに集中してしまいます。それよりも、書きそびれた付箋を選んで貼ったり、話しながら付箋を掴んで構造をつくることが良いでしょう。

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見える、つくる、たのしく。

私たちは議事録係という役職が嫌いでした。誰かが文字を起こすという役割を押し付けるという役回りもそうですが、みんなで議事録やホワイトボードを作ることがクリエイティブだからです。ですが、postalkという事業をはじめて気づいたことは、このような体験をしたことがある人たちはとても少ないということでした。今回の機能を通して、postalkによる「新しい会議体験」をしてもらえたらと嬉しいです。

スクリーンショット 2023-04-05 16.39.01

議事録の話題を書きましたが、今回の機能は文字起こしサービスではありません。

この機能の狙いは、話していることを付箋というオブジェクトに変えて、ホワイトボード上で構造化させていくことを通じて、コミュニケーションを活性化させることです。

今回のアップデートに伴い、利用規約プライバシーポリシーも更新しました。現在、書き込まれたデータを再利用しないように定めていますが、法定の書面でのご利用はお控えください。また、文章を要約している関係上、厳密さに欠けるため正確性を求められる場面では利用を避けてください。

ChatGPTとWhisperが普及することにより、文字起こしはもっと一般的な行為へと変わり、事前資料のクオリティも改善されるでしょう。ただ、アジェンダの作成はミーティング前におこない、文字起こしはミーティングが終わった後にされることです。会話とドキュメントの間にある「会議」はデジタル化されていないまま、ぽっかりと空いています。

postalkは、「ああ、目の前にホワイトボードがあればいいのに!」をなくすサービスです。

何歳になっても口下手な私たちを助けてくれる、いつでも使われる存在をこれからもめざしていきます。